今年の春山はいつもの年と違いちょっと変です。というのも3月に全く雪が降らず、4月は例年にない気温の高さで、積もっていた雪がどんどん融け、この時期残雪を使って登る山に登られなくなる、そんな事態が起こっています。例年は登山口まで雪に埋まっている羊蹄山も、下の方ではエゾエンゴサクなど春の野草が咲き、3合目まで夏道が出ているような状態です。5月の連休に予定していた日高のトヨニ岳も、雪が少なく中止となり、大雪山なら多分間違いないだろうと急遽変更し、愛山渓周辺の山を登る事にしたのですが・・・・。
5月3日、今日の宿泊所「愛山渓ヒュッテ」には我々と同じく雪を求めて来た、山スキーヤーや、春山合宿を行う30名ほどの高校生達で大賑わいです。こんなたくさんの若者達を山で見るのも久しぶり、これからもずっと山登りを続けてもらいたいものです。
ところで山の状態はと見上げると・・・なんか黒々としている所がいっぱいです。ヒュッテの管理人さんの話ではこの6年間では一番少ないそうで、ちょっとがっかりです。
今回我々は沼の平、当麻乗越、当麻岳を経由し安足間(あんたろま)岳を目指します。4日、早朝5時、天気は上々。普段この時期真っ白な雪原の沼の平は、いたるところ笹藪と這松が行く手を遮り、ルート取りに苦労します。3時間ほどで当麻乗越に到着すると、稜線には雪がなく登山道が出ている状態です。目の前には旭岳がどっしりした姿で現れ、この景色を見ながらこれからの登りに備えてちょっと一服です。スキーとスノーシューをここにデポして出発。久しぶりの登山道を、5月とは思えない暑い日差しと、歩きに向かないスキーブーツで苦労しながら登り、出発から約5時間30分、無事安足間岳頂上(2200m)に到着です。遠くには北大雪の山々、目の前には愛別岳、比布岳、北鎮岳から続くお鉢平、白雲岳など大雪山の名だたる山のパノラマが広がり、山肌の残雪の縞模様がより一層その景色を引き立ててくれます。
今回は雪が少ないのが少々残念でしたが、登ってほんとうによかったコースでした。山登りってほんとうにいいものです。



