ニセコ連峰の地図を広げると、大沼、神仙沼、シャクナゲ沼など、たくさんの沼が点在しているのがわかります。そのなかで一ヶ所だけ沼ではなく「湖」が付いている場所があります。連峰の西端、雷電山の中腹に、深い森の中に囲まれている「コックリ湖」がそれです。
登山口となる朝日温泉から雷電山に登る途中、その姿が見えるのですが、観光化された神仙沼周辺とは違い、訪れる人が少ないこの湖は、静かな山歩きが期待できそうです。
3年前の10月中旬、紅葉を求めコックリ湖を目指し登っている途中、「あっ痛い!」突然後ろから声が上がり、何事かと振り返ると、大きなスズメバチがいきなり一人の参加者の足首を刺したのです。笹薮の中に作られた巣は、登山道からわりと近い所にあり、知らずに通ったところを襲われました。応急処置で事なきを得ましたが、スズメバチの怖さをまざまざと感じた日でした。それからしばらく遠ざかっていたのですが、紅葉は終わっていても、スズメバチのいない時期にということで、11月11日に行くこととなりました。
林道終点の駐車場には車もなく我々だけです。尻別川の支流志根津川沿いに付けられた登山道は、ミズナラやホウなどのたくさんの落ち葉でおおわれ、それが適度なクッションとなり快適な登りが続きます。紅葉も終わりほとんどの樹木が葉を落とし、単調な秋の色の中、笹の緑ととど松の緑が一段と鮮やかに見られます。途中忌まわしい現場を通り過ぎ、しばらく登ると段々道が平坦になり、湖が近づいてきます。登り始めて1時間半ほどで念願の誰もいない静かなコックリ湖に到着です。湖の周りには道があり、30分ほど一周することが出来ます。その道を歩きながら広がる景色は、他の沼に決して引けを取る物ではありません。
残雪、新緑、紅葉とそれぞれの時期ごとに、また訪れてみたい所です。但しスズメバチには十分気を付けて!



